パーキンソン病
パーキンソン病

パーキンソン病は、脳の神経細胞の変性によって発症する難病の1つで高齢化によって患者さんの数は増加傾向にあります。「動作が鈍くなった」「手が震える」「歩行が小刻みになった」などの症状を認めます。
問診とパーキンソン病の特徴である安静時振戦・筋固縮・運動緩慢・姿勢反射障害など神経学的所見の有無を診察します。他のパーキンソン症候群の鑑別目的で頭部MRI検査も実施します。パーキンソン病や症候群の診断には脳ドパミンシンチ、MIBG心筋シンチなど核医学検査が必要な際には、連携している専門医療機関に検査を依頼します。
診断後は、ドパミン製剤などによる薬物療法を開始して症状の改善を図り、患者さんの生活の質の向上を図ります。また運動やデイサービスなど非薬物療法のアドバイスも行います。パーキンソン病は神経難病の1つでもあり、重症度がある一定以上(Hoehn&Yahr3)では、難病の申請を行います。
パーキンソン病の症状は大きく分けて運動症状と非運動症状があります。
動きにくさなどの運動症状と便秘や頻尿などの非運動症状をしっかりと把握して、神経学的診察と画像診断をした上で患者さんの生活機能を改善する治療を目指します。
パーキンソン病の原因は完全には解明されていませんが、遺伝的要因と環境的要因の両方が関与しているとされています。
脳の黒質と呼ばれる部位でドーパミンを生成する神経細胞が減少し、運動を調節する機能が障害されることが主要な病態です。
パーキンソン病の診断は、患者様の症状や病歴を詳しく確認し、神経学的な診察を行うことで行われます。また、MRIやCTなどの画像検査は、他の疾患との鑑別に用いられます。
現在、パーキンソン病を根本的に治す治療法はありませんが、症状を緩和し生活の質を向上させるための治療法があります。
主にドーパミンを補う薬剤(レボドパなど)が使用されます。他にも症状に応じた薬剤が処方されます。
筋力を維持し、バランスを改善するための運動療法が推奨されます。
薬物療法で効果が不十分な場合、脳深部刺激療法(DBS)と呼ばれる手術が行われることがあります。
パーキンソン病の患者様は、バランスを崩しやすいため、転倒を防ぐ環境整備が重要です。
また、定期的な運動や栄養バランスの取れた食事も症状管理に役立ちます。医師やリハビリ専門家と連携しながら、無理なく日常生活を送ることが大切です。